不動産業者にとって当たり前のように利用している「賃貸保証会社」部屋を借りたことある人なら、理解している方も多いのですが初めて倉庫を借りる人や、倉庫しか借りたいことがない人にとったら、
「家賃保証会社ってなんですか?」
「家賃保証会社に加入する必要があるの?」
という事を仰ることが多いです。
確かに、借りる側にちゃんと説明している不動産会社って意外と少ない気がします。今日のテーマは家賃保証会社について。事業用不動産の場合・倉庫や工場に焦点をあてて書いていこうと思います。
賃貸保証会社ってなんですか?
賃貸保証会社は、借主から保証料(手数料)を得ることによって、
その保証会社が家賃の連帯保証をするサービスを提供している会社です。
簡単に言えば、上の図解にあるように
借主に家賃の滞納があったときには、貸主へ家賃を立て替え払します。
つまり、貸主(オーナーさん向け)のサービスになります。
借主にとって賃貸保証会社は
家賃滞納時における「掛け捨ての保険」
と言えば分かりやすいかと思います。
疑問1・保証料(加入料)は誰が払うの?
火災保険や生命保険は自分自身を守るために自分で入ります。
その理屈で考えると、貸主(オーナー)自身で加入するんじゃないの?
と質問される方がいました。
しかし答えは「NO」 借主が払うのが一般的です。
保証料は借主が支払うので掛け捨ての保険みたいなもの。
保証料とあるので「保証金」と勘違いする方がいますが
保証金や敷金と違ってもどってこない金額です。(←ここがポイント)
疑問2・連帯保証人の代わりなの?
賃貸保証会社は連帯保証人の代わりと説明する不動産屋もいます。
正しく言えば、「連帯保証人」+「保証会社」
賃貸保証会社に加入するから連帯保証人はいらないんじゃないの?
という方もいます。
賃貸保証会社に加入する時には「連帯保証人」が必要です。
ここでこんなことを言う不動産屋もいます。
連帯保証人が立てられない場合や設立間もない信用の薄い会社だった場合に、
保証会社を利用することによって入居が可能になるケースがある。
確かに、上記のケースは極稀にあります。
賃料が安い場合だったり、借主の預金通帳に現金が多くある場合など
しかし、倉庫や工場の場合、賃料が高額になるので、
ほぼ、「審査不可」という結末になります。
今回のことを記事にしたのは、
お客さん(借主)に家賃保証会社のことを説明していて
気づいたことがありました。
火災保険と賃貸保証会社を混同している。もしくはよく分かっていない。
火災保険と賃貸保証会社は掛け捨てであることが共通点ですが、
建物の自体の火災保険は、オーナーが加入します。借主ではありません。
火災保険は金額的に少額で済むので何とも思わないのでしょう。
しかし
家賃保証会社の加入料は、賃料の0.5カ月~1.5カ月
高額なので請求書を見たときにはじめて
「何のための金額なんだ?」不思議に思う。というか怒りのような感覚。
家賃が30万だとしたら、保証料は30万。
掛け捨てなので戻ってこないお金になりますからね。
加入が義務付けられている物件では、貸主指定の会社となることが多く、
借主が会社を選ぶことはほとんどできません。
内容を必ず確認することをおすすめします。
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