今日はニュースを読んでいて気になったテーマがありました。
保証会社の取り立てについてです。
家賃保証会社の取立て
家賃2カ月滞納で地獄。サラ金より怖い保証会社の悪質な取り立て
(ライブドアニュースより)
賃貸保証会社は
高齢者などの身寄りのない人物は
保証人をつけられないという理由からできたサービス。
現状は記事にもあるように
保証人を立てて賃貸保証会社とも契約をしているケースが多い。
オーナー、不動産管理会社にとったら
家賃を取り損ないためのリスクヘッジ。
賃貸保証会社は保証を受ける入居者(賃借人)がお客さんではなく、
オーナー(賃貸人)・不動産管理会社がなお客です。
滞納を繰り返す人の回収が大変だから
回収業務を代行して行うのが賃貸保証会社の仕事と言っていいでしょう。
記事で問題になっているのは
一方的に難癖で払っていないことにされて
滅茶苦茶な取立てに遭ったということ。
入居者のサービスとして機能していないのが現状だと思います。
家賃債務保証業者登録制度
不動産を借りる人にとって初期費用は誰もが覚悟しています。
部屋の場合、家賃保証会社の加入料は賃料の20~50%程度、
保証料で上乗せされてもケチをつける確率は低い。
よく分かっていないと言ったほうがいいかもしれません。
保証会社が嫌だと言えば、借りられないだけ。
僕達が扱う、倉庫や工場も保証会社必須の物件が多い。
部屋と違いの加入料は賃料の50~150%程度、
金額が高いので、疑問に思う方もいます。
簡単に言ってしまえば「お金で解決しましょう」ということになります。
保証会社必須でないと借りられない物件が
現在通常に横行しているのも確かに分かります。
家賃回収業務って不動産屋にとって一番嫌な仕事です。
通常業務ができなくなります。
家賃債務保証業者登録制度が2017年10月に始まったようです。
家賃債務保証業者の登録制度の概要
(国土交通省HPより)
制度ができたのも下記のデータのような背景があるからだとは思います。
家賃債務保証の現状 (国土交通省HPより)
データをみると平成20年から相談件数が急に増えています。
僕が実務に携わて思うことは
不動産屋(管理会社)が賃貸保証会社も仕組み、内容を理解していない。
ということです。
だったら、保証会社必須にするんじゃないよ。って思うこともあります。
契約時に保証会社が直接説明するとか
宅建みたいに資格制度にして有資格者が説明するとか
もっとできることはあると思います。
そもそもイメージが悪い不動産業界なのですから
制度もちゃんと機能して欲しいものです。