賃貸物件の内見をしていて「実は買いたいんだよね」
賃貸の倉庫や工場の内見をしているとこの言葉をいう方は意外と多い。なかなか希望どおりの物件が見つからなかったときや、銀行から購入を進められている方など「購入する」というのも一つの方法になります。しかし賃貸と購入する場合では、メリットとデメリットが違ったものになります。
「賃貸」のメリット・デメリット
例えば、業務の拡張によって人や生産量を増すこと。またその逆に事務所の規模を縮小させることなど、経済状況などによって業務を変化に対応できるのが賃貸のメリットです。
賃貸のメリット
1.初期費用軽減
購入と賃貸をくらべれば、初期費用は賃貸の方が明らかに少なくなります。桁が変わります。
2.建物管理・修繕費用の違い
建物の管理・修繕にかかる費用が違います。賃貸の場合は、故意に建物を劣化させる事以外はオーナーが費用負担をします。
3.経費計上の問題
賃料は経費として扱うことができます。
賃貸のデメリット
1.造作・改築・現状変更の自由
造作・改築・現状変更をしようと思えばある程度制限があります。基本的にはオーナーの許可がないとできません。
2.引っ越しの費用
引っ越しの度に不動産の契約金や引越し費用が発生します。
「購入」のメリットとデメリット
購入する場合は不動産を資産として残せるというのがメリット。ローンの支払いが終われば家賃がかかりません。賃貸の場合だと賃料を支払い続けることになり、いわば垂れ流し状態ということになります。また減価償却費を計上できることもメッリトとしてあげられます。(ただし事業が右肩上がりだった場合)景気状況によっては売却益が出ることも考えられます。または賃貸として貸し出して家賃収入を得ることも可能です。
購入のメリット
1.資産・減価償却
購入すると、最終的に資産として残り、資産としての減価償却を経費として計上することが出来ます。
2.箔が付く 信用力が上がる
建物に企業名を入れたりできる事から、企業として格があがり、信頼性の向上に期待がもてます。
3.使い方の自由度
使用に関して制限がないため、レイアウトや使い方の自由度が確保できますし、貸し出すことで収益も期待できます。
4.不動産担保の取得
担保としての不動産を保有することが出来ます。建物を担保にして借り入れできるので銀行からの融資を受けやすくなります。
購入のデメリット
1.購入費用は経費に計上できない
購入した資金は現金が不動産という資産になっただけなので、経費計上できません。初期費用は賃貸に比べて桁がかわるほど費用がかかります
2.変化に対応しづらい
ビジネススタイルの変化がある会社には購入はリスクが高いといえます。拡大・縮小が激しい場合、安易に引っ越しというわけにもいきません。
3.建物管理費用
ローンとあわせて固定資産税が掛かります。また、エレベータ点検など建物メンテナンスの費用が発生します。
4.売却のタイミング
売却するタイミングによっては損する可能性があります。
借りる?買う?どっちがお得
借りるのと買うでメリットとデメリットを並べてみました。比較しそれぞれを組み合わせることで、理解を深めてもらえばと思います。
未来が予測できれば、「賃貸」「購入」どちらが得なのかが分かるでしょうが、そんなことはできません。不動産屋的に言えば「購入」していただくほうが、手数料が高いので買っていただきたいのが本音。「家と違ってお金を生む場所だから、買っても損はしないですよ」と営業トークをする不動産屋。倉庫や工場の場合は、明らかに供給不足。お金に余裕がある会社は「賃貸」と「購入」あわせて検討するほうがいいかもしれません。数少ない選択肢を増やすことができるかもしれません。
ほとんどの会社は賃貸で検討する方のほうが多いのです。時代はどう動くかわからない。悩んでいるなら賃貸のほうが無難とも言えます。不動産を購入して設備投資できる会社は極わずかなのが現状です。
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