コンビニってどこに行っても増えている印象ですね。
毎日利用する人や全然利用しない人。ちなみに私は毎日使います。
コンビニは、スーパーなどと比較すると値段が高いから利用者も限られるのか?
と思うのですが、、、
不動産屋の立場から言うと、コンビニは出店も早いですが、最近は撤退も早い。
と言うことで、今回のテーマはコンビニです。
コンビニの居抜き店舗が多いと思う理由
(セブンイレブン・ジャパンより)
グラフはコンビニ業界の一位のセブンイレブンの店舗数の推移です。
平成27年で18,572店
これにローソンとファミリーマートを合わせると日本全国約5万店の店舗があります。
「本当にこの立地で集客ができるのか?」と言いたくなるようなところに
突如開店する場合なんかもけっこうあります。
専門用語を使いますが、市街化調整区域でも建築OK
建物を建てることができないエリアでもコンビニは建てることができます。
つまり、コンビニはどこでも建てることができるんです。
市街化調整区域の土地を有効活用しようと思ったら、
駐車場かコンビニぐらいしかない。と言えます。
畑の真ん中にポツンだったり、メイン通りとは思えない通りに建っていたり。
というケースですね
そして、そういう店は大抵数カ月から数年で店をたたむことになります。
もしくは○○○イレブン当て馬として○○ソンが近い場所に出店することもあり、
そういう場合も大抵はどちらかが競争に負けて閉店になる。
これがコンビニの居抜きが増えているなと思う理由です。
コンビニの居抜きは使い勝手がいい!
工務店・リフォーム会社・電気工事会社などのインフラ・建築関係
焼き肉屋・蕎麦屋・カレー屋などの食べ物屋さん
デーサービスなんかの介護関係、不動産屋
古着屋や釣り具みたいな物販。
多種多様な業種が使っているのには理由があります。
広いワンフロア
ワンフロアを広々と使いたいならそのまま使えますし、
いくつかに部屋を分割したい人はパーテーションなんかで簡単に分割が出来ます。
壁面がガラスなので中の様子を見せることもできるし、
逆に中の様子を見せたくないのならカーテンで仕切ってやればいいだけの話。
ガスや電気のインフラがある
畑の中にぽつんとあるコンビニの居抜きでも、元々は営業していたので、
プロパンガスは設置してたでしょうし、
水も引いていたので田んぼの中にポツンでも飲食店ができちゃうわけです。
広い駐車場
駐車場が広く確保されているというのはかなり使えます。
近くで駐車場を借りたくてもない場合なんかはセールスポイントになります。
土地活用(不動産投資)におけるコンビニ
土地活用(不動産投資)の側面から考えると
コンビニは鉄骨造の平家建のため、建築コストも安いです。
建築コストが安く、賃料単価の高いコンビニは、
投資効率が最も高く、土地活用の優等生と言えます。
それに、市街化調整区域でも建築できてしまう。
都心から郊外までコンビニは
どこでも建てられるというオールマイティーな案件になります。
コンビニは撤退と出店を繰り返すことには慣れています。
だから判断が非常に早いというのも特徴です。
個人店のような「もう少しなんとか持ちこたえて・・・」
みたいなことなんてありません。
もう一つのデメリットは
コンビニと同じような賃料を払えるテナントがいないということ。
飲食店、塾、物販、営業所など転用は聞くのですが
コンビニと同じように賃料を払える借主は見つけることは困難です。
幹線道路沿いのコンビニ居抜き店舗は、
コインランドリーやクルマの買取店や美容室など様々な業種が利用していますが
オーナー様にとったら、
コンビニの時より家賃が下がっているケースが多いと思います。
早期撤退で借り入れの返済計画が狂うことになったとしても、
コンビニと同じだけの賃料を払える業種は数が少ないです。
困っているオーナーさんが結構いらっしゃるのも見てきました。
コンビニの居抜きは駐車場と家賃がポイントになります。
使い勝手がいいことや、借り入れのことがあるので極端に安い物件ありません。
そうは言っても新規に建てるより安上がり
リフォームによってある程度の自由が効く
広い敷地で駐車場に止め放題
この3つの理由からコンビニの居抜き物件は人気なのでしょうね。
採算が合わなくなり撤退したコンビニの後に入居する他の商売の方が、
結構イケイケの会社だったりするので、
世の中の流行や経済が見れている感じがします。