もともと倉庫や工場だった場所を、
新たに店舗として活用する例が増えつつあります。
しかし、倉庫や工場を店舗として使うときに、
手続きが必要であるという点については、知らない方も多いです。
今日のテーマは建物の用途変更について
倉庫がコーヒーショップへと変貌
Blue Bottle Coffee Kiyosumi
ここの内装工事をしている会社さんに倉庫を借りてもらい足を運びました。
この物件はもともと工場でした。
オールプレス・エスプレッソ・東京ロースタリー&カフェ
ここはもともと木材屋さんの倉庫でした。オシャレに変わってます。
コーヒーショップの街に変わっているのが清澄白河駅周辺
都営地下鉄の大江戸線と、東京メトロの半蔵門線が乗り入れている場所。
木場公園や京都現代美術館がありオシャレな感じもします。
元々は木材やの倉庫が数多くある場所でした。
このように倉庫を店舗として活用する事例が増えてきています。
そこで出てくるのが用途変更の話し
用途変更とは
新築の建物を建てる時、用途というのが定められます。
「倉庫」「店舗」「居宅」「事務所」など
建物には用途が決められています。
用途変更とは、別の使いみちに変えるための手続きです。
上記の白河清澄のコーヒーショップの例のように
倉庫として使っていた建物を店舗として使うときには、
手続きが必要となります。
何故、用途変更しなければならないの?
用途変更のことを知らないで物件を借りると
無駄な時間とお金を使うことが起こりえます。
こんなことが過去にありました。
お客さんは物件を借りることに一生懸命で
契約まで無事に完了。
しかし、契約完了後
「用途変更が出来ない建物だった」ということを初めて知ります。
造作工事を依頼した工事会社から、こんな言葉を言われてしまいます。
「ウチでは工事できません。」
何故、工事会社は工事が出来ないと言うのか?
工事会社は安全性の問題を懸念しているからです。
建物の用途変更をしなければならない理由は、
その建物の使いみちによって、
それぞれ建物を安全に使うための基準が異なるからです。
倉庫と店舗では安全基準が違います。
建物を倉庫として使うときに必要な基準と、
店舗として使うときに必要な基準は、違うものになります。
また申請をしないままで建物を新たな用途で使うと、法律違反にもなります。
リノベーションして倉庫を使いたいと思っている方にとって
用途変更はとっても重要な話しになってきます。
まずは自分がやりたい業種は、用途変更が必要なのか、
どのような手続きを踏めば物件を利用できるのか
予め確かめておくことが大事です。