ロードサイド店舗の契約の打合せが松戸市でありました。僕は借主側の立場での仲介です。オーナーさんサイドにも不動産屋がいます。仲介の仕事をしていると地域や世代で不動産に関する常識や慣例が異なることがあります。僕が感じることとして、『同じ日本なのに異文化交流しているな』という感覚になる時があります。
仲介(ちゅうかい)という言葉の意味
仲介(ちゅうかい)とは間に入ること。
商学用語では取引が行われる際に、売り手と買い手の間に入って
話をまとめて契約を成立できるようにすることである。
ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%B2%E4%BB%8B
部屋の仲介の場合は、
オーナーさんが率先して内見に立ち会うことが少ないですが
一方、倉庫や店舗などの
事業用不動産のオーナーさんは内見に立ち会うことが結構多いです。
家賃も高額ですし、物件に対して思い入れがある方が多いと思います。
オーナーさんは比較的、年齢的にも上 60代以上の方が多い。
同様にオーナーさんが依頼する不動産屋さんも
古くからの付き合いになるので、年齢層が高い傾向があります。
そのため、彼らがやってきた慣習や常識があります。
その逆に借主側は色々な世代で年齢層もバラバラ。
貸主側と比べて年齢層が若い傾向になります。
貸主、借主、不動産屋 それぞれで
また地域や世代で不動産に関する常識や慣例が異なることがあります。
そんな時に
『間に入って話をまとめて契約を成立する。』
これが仲介の仕事になります。
仲介の仕事を4つに分類してみました。
不動産仲介の仕事は4つに分類できます。
①物件情報の提供(ネットの使い方)
②売値・賃料の査定
③法律関係の助言、調査、説明
④契約に向けた交渉
言葉は悪いかもしれませんが
年齢層が高い方を旧世代 若い世代を新世代として
この4つの仕事を新旧の世代での傾向を比べてみます。
①物件情報の提供(ネットの使い方)
一般消費者がアットホームやスーモなどのサイトで
物件情報をたくさん手に入れることができるようになりました。
年齢層が高い不動産屋はネットの疎い傾向にありますが
とりあえずはアットホームなどに物件を掲載することはします。
しかし、最低限の情報しか掲載しなかったり
写真を掲載していなかったりだとか、
情報の掲載の仕方や拡散の仕方に差がでてきます。
②売値・賃料の査定
価格を査定するのには、経験と知識が必要だと思いますが
多くの不動産屋は周辺の物件相場から査定しています。
学習意欲がない不動産屋も多くいるので
むしろ、不動産屋よりオーナーさんだったり借り手のほうが詳しい。
家電量販店で店員さんよりお客さんのほうが詳しい現象と近いのかもしれません。
この分野は世代間のギャップは少ないのかもしれません。
むしろ価格査定はAIにとって変わられる分野と言われています。
③法律関係の助言、調査、説明
不動産会社(宅建士)は
不動産の契約の前に重要事項を説明することが義務となっています。
たくさん不動産の契約を経験しているのですが
昔から使っている雛形を使って、
流れ作業のように契約をする不動産会社が結構います。
経験則から文章の追加したり、
法律の知識のアップグレードして書類に反映さることが大事になります。
この分野は経験がものをいう分野なのですが
旧世代の方は、知識も書類もアップグレードしていないケースが多い。
契約するのに知らなかったでは、オーナーさんも借り主も呆れてしまいます。
④契約に向けた交渉
契約までには物語があると言われますが
人と人のコミュニケーションを必要とする作業です。
不動産の契約には複数の人が関わります。
そのため地域や世代で常識や慣例が異なります。
生き残る不動産仲介会社
少し話を脱線させますが
『インターネットの本質は”中抜き”』とホリエモンが言っていました。
中間に位置する業者はそのままでは淘汰される運命です。
つまり不動産屋はなくなるということです。
都内なんかのいい立地にある不動産屋は
『物件主義』と言えばいいのかな。
いい場所に物件があるので、交渉力などなくても契約が可能だったわけです。
いつも「物件がない、物件がない」と言っている不動産屋はなくなるということ。
話を戻しますが、
契約に向けた交渉を持っているかが
これから生き残っていく不動産屋なのかもしれません。
不動産専門家になって
認知される存在にならないと次世代に生きていけないような気がします。
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