お客さんから「営業電話が何度もかかってきて困る」
というような、昔ながらの「ゴリ押し営業」に不信感を持っている方の相談を受けることがあります。
僕らは倉庫や工場の賃貸専門ですので、そんな話を聞くと
「まだそんな会社あるんだ」って思っちゃいます。
1990年より前では、物件の情報は不動産屋・営業マンからしかもらうことができませんでした。
直接資料を紙でもらうか、FAXですね。
今はネットが当たり前。しかしお客さん自身でちょっと調べたら
「あれ?この物件このサイトにもあるぞ。よくみたら条件が違うじゃん」
という具合に逆に混乱しちゃうケースがあり、不動産屋自体にたいして不信感を持ってしまう結果になっています。
不親切な業界だなと自分でも思っちゃうぐらいですからね。
不動産を売買する時・賃貸でも必ず付き合う事になる「営業マン・不動産業界」について知っておくことが大事なのかと思います。
ノルマが絶対 不動産業界
営業成績が求められるのはどの業界も当てはまるのですが、「体育会系」という言葉がぴったりなのか。
成績がでない営業マンは毎日夜11時くらいまで帰れない。終電なんて当たり前な世界なんです。
(ちなみに僕らは仕事がない時はさっさと帰っちゃいます。)
ノルマが絶対の業界なのでホントに大変そう。(倉庫・工場の専門業者も半分ぐらいは帰りが遅い方です。)
会社の中では「売れない物を売ってくるのが営業の仕事だ!!」とかセリフ。
こんな会社にいると「ゴリ押し営業」をしなくてはなりません。
数撃ちゃ当たる作戦発動です。
営業マンも「きちんと信頼関係を築きたい」という気持ちを持っているんだと思うのですが、
朝礼で「今月の目標◯件で、午前中は見込み客に電話します!」って言わなきゃなりません。
僕も初めて就職した会社でも言ってました。
(そんなセリフを言わせている上司も「できるわけない事を言わせて疲れるわ!」と叫んでおりました。)
なので「営業マンだけが悪い」という事でもないと思うんです
信頼される営業マン < 売れる営業マン
組織・会社に入ってしまえばこの図式は仕方ありません。
会社を存続させるためには売上がないといけません。評価基準に「お客様からの評価」を加えても給料なんてあがりません。
1日30件とか顧客訪問していたのに、成約ゼロ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる? ほとんどは不発弾で終わるんですね
営業という仕事に、嫌悪感を抱いて営業マンは会社を退職していきます。
営業は使い捨てされていくので、不動産業界も人が育たない構造になっているのは間違いないと思います。
(逆にできる人は独立できる仕組みにもなっているのは、いいことだとも思いますがね)
「ゴリ押し営業」撃退するには?
・断ったにもかかわらずしつこく電話をかけてくる。
・脅迫めいた発言があった。
・絶対に儲かるから心配ないと言われた。
みたいなことを不動産屋にやられたとしましょう。
具体的に撃退方法を言っちゃいますね。
しつこく迫って来る相手に「監査官庁に報告しますよ」と言う
実際に報告すれば、不動産屋は営業停止や免許取り消しにもなる可能性があります。
不動産屋というのは免許が必要です。(宅地建物取引業)
国土交通省の大臣免許、1つの都道府県での営業の場合は、その知事免許が必要になります。
具体的には下記のページにも書いてあるのですが「ゴリ押し営業」はダメよと記載してます。
(国道交通省 投資用マンションについての悪質な勧誘電話等にご注意ください)
迷惑行為をしたら、不動産屋は営業停止や免許取り消しにされてしまいます。
もしそのようなことにあったら、具体的な状況や様子を記録してくださいとあります。
不動産屋にとっては免許が取り消されたら致命的ですから。
倉庫や工場でも「ゴリ押し営業」・検討外れな物件を紹介する人ってたまにいます。
物件を借りたり、買ったりするのは個人ではなく法人がほとんど。
なのでほとんどがそのような営業スタイルの人は無視されます。
しかし騙されたと言う人がたまにいるんです。言葉は悪いですが「お前馬鹿か」って思ったこともありました。
そこまで多くの人ではないのですが、共通して言えるのが「人が良さそう」「相談する相手がいない」ということです。
不動産屋に相談すると言ってもただでさえイメージが良くない。相談する相手がいなかったら、まずはインターネットで調べるなどして慎重になってくださいね。
今日はここまでで。池田でした。