こんにちは。
貸倉庫東京Rの池田です。
今日は貸工場を借りたい方の悩み、
なかなか希望の貸工場が見つからない。というか物件自体がない。
なんでここまで物件がないの?と不思議に思う方もいるでしょう。
今日は、業種別で希望物件が見つからないかを説明していきます。
自動車整備工場
独立をして自動車整備工場・板金工場をやりたいという方の問合せはよくあります。
何故、自動車整備工場ができる物件が少ないのか?
➀臭いと音の問題
昔は住宅がなかったのに、今では両隣戸建ての住宅。というケースが増えてます。
いくら用途地域が準工業地域でもご近所からのクレームパワーにやられてしまうケースが結構あります。
お隣さんと喧嘩しながら仕事をするのは嫌になって引っ越しを検討するテナントさんからの相談もあります。
➁コンプライアンス的な問題
自動車整備業で「認証工場」の取得しなければならない場合を例に。。。
用途地域の指定があり、『準工業地域』でないといけない。
建物図面を提出しなければならないのですが、建物が古いのでオーナーさんが図面を噴出した。
いい立地条件なんだけど、コンプライアンス的な要素がクリアできないので物件をかりることができないといことになります。
食品加工工場(セントラルキッチン)
業界用語では食品工場のことをCK(セントラルキッチン)と言いますね。
自動車整備工場と同じ理由もありますが、こちらの方がハードルが高い感じはします。
➀臭いの問題
これは自動車整備工場と近いですね。
臭いに関しての設備投資がかなりの金額がかかってしまいます。だから居ぬき物件を希望される方が非常に多い。
➁検査済証
これもコンプライアンス的な話になります。
検査済証についての簡単な説明は以前の記事から
介護系(リハビリ・デイサービス)で倉庫を使いたいと思うのですが、、、
セントラルキッチンはそれぞれの会社仕様に造作をします。
そこで工事を依頼する内装工事屋さんが検査済証がない建物の工事を嫌がります。
ざっくりとした説明になりますが
検査済証がないので違法建築と想定した場合、
例えば火災があったときに従業員さんが亡くなったということが起きます。
その時の責任所在は誰なの?ということを工事業者は想定します。
責任の所在を工事業者は負いたくありません。リスクマネジメントってやつです。
飲食店と同様消防と保健所の許可だけで食品工場の運営を行っている会社は結構ありますがコンプライアンスを重視する大手企業はまず検査済証がない物件を借りるということが少なくなってきました。
貸工場は事前の確認が大事です。
用途地域で準工業地域以上でないとだめ。検査済証が必要だ。など物件を借りるのにハードルが多いのが貸工場。
物件を探す前に、コンプライアンス的な要素を確認して上で物件を探されることをおすすめします。
とはいっても貸工場物件はなかなか見つかりません。
自動車整備工場の場合は、「認証工場」を取得しないので田舎の調整区域の物件でも大丈夫だ。
セントラルキッチンの場合は、工場を探すよりは飲食店の居ぬきを探すなど
方向転換をしてみることも提案としてお話しさせていただくこともあります。
物件が見つかるまでの平均期間
6ヶ月~1年
(貸倉庫東京Rで成約したテナントさんの場合)
この期間はあくまでも目安。不動産は縁物なのですぐ見つかるケースも実際あります。
しかし、倉庫探しより時間はかかるケースが多いので、物件探しは不動産屋を1社に絞ってじっくりさがすことをおすすめします。
物件から入るのではなく、あなたのことを理解してくれる不動産屋さん・営業担当を見つけてみるのがいいかもしれません。
貸倉庫東京Rでもオーダーサービスで物件探し依頼を受付していますので、メールや電話でご連絡して下さい。
事業用不動産を分かりやすく伝えていきます。では!