今回のテーマは『一部貸し』『分割貸し』
オーナー様からの相談事で
「うちの倉庫の一部をかしたいのだけど?」
「2階の部分が余っているのだけど、どうにかならない?」
倉庫や工場を所有している多くの法人様。物件を建ててから当時とは時代が変わり、商売をやめたり、縮小したりする方もいれば、業態を変更したので、倉庫や工場が必要なくなったなどで『物件の一部が余っている』『デッドスペースになっている』ケースがあります。その余っているスペースをどうにかできないか?という相談ごとの連絡をいただくケースがあります。
【事例】もしかした貸せる可能性があるかも?
弊社で今までオーナー様から『一部貸し』の募集をお願いされていたケースです。
さいたま市
2階建ての建物の1階部分で募集をしていました。工業団地ということで24時間可動できるというメリットがありました。
大田区東海
東京湾岸 大井コンテナー埠頭 賃貸物件では珍しいエリア。空中階ですが都心へのアクセスが抜群ということで、多くの問い合わせをいただきました。
新座市
国道沿いの一棟ビルです。工場としても利用できる物件です。
一部貸し・分割貸しをするための準備
分割貸しや一部貸しの物件を賃貸で出す場合、事前に決めておくことがあります。
区画の設定
一部貸しや分割貸しをするのには、区画の設定をして面積を確定する必要があります。区画を設定して家賃を設定しないと募集ができませんので、まずは貸す部分、区画を決める必要があります。
インフラ整備
水道や電気などのインフラ設備の整備が必要となります。電気や水道のメーターが一緒の場合、小メーターに分けてあったほうが便利です。分けていないとオーナー様が別途で請求しないといけないので、手間がかかります。また借主も嫌がります。
一部貸し・分割貸しのメリット・デメリット
メリット
1.リスクが分散できる
区画を2分割にして貸していた場合、一方が退去となっても、もう一方のテナントが入居中のため賃料収入がゼロになることはありません。
2.要望面積を提供できる
立地は気に入っているが面積が広いという場合、要望する面積にでき入居の可能性を上げることができます。
デメリット
1.一括より管理がめんどくさい
分割貸しの場合、電気・水道などのインフラ関係を小メータに分けていないケースがあり、メーターの検針などオーナー様の負担が増えるケースもあります。
2.共有部分が発生する
倉庫や工場の場合、トラックの搬入出が基本になります。大型トラックやトレーラーなどの大型車両の場合、敷地に他社の車や資材が置いてあり、敷地内に進入できなかったら仕事になりません。分割にすることによって想定する借主の使い勝手が悪くなってしまうケースもあります。
3.一括貸しより価値が下がるケースもある
例えば、2階部分を賃貸したい場合、1階部分と比べて使い勝手がいいと言えません。その場合、募集賃料は下げないといけません。一括で貸した場合のほうが家賃収入が高いってこともあります。
貸し方を間違えると、、
分割貸しは一長一短。メッリット・デメリットをしっかり理解して募集しないと、入居者が見つからないというケースもあります。逆に一括貸しの場合も同じことが言えます。エリアによる相場や入居が想定されるテナントを理解して、『一部貸し・分割貸し』にしても大丈夫なのか。または『一括貸し』にするのか判断する必要があります。
判断に迷われたり、お悩みでしたらお気軽にお問い合わせ下さい。物件を拝見させていただき、オーナー様のお力添えできればと思います。
株式会社さかす不動産
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