この記事は2017年6月に書いたものを再校・加筆したものです。
前回の記事では川口市の倉庫・工場での募集状況を説明したものでした。
今回は川口市の都市計画図をみて
どんな『まちづくり』がされているのか
見ていきたいと思います。
川口市の都市計画図
川口市南部(外環自動車道より南側)
これは川口市南部の都市計画図
用途地域は下記のような色分けをされています。
東京都側、南側が特に紫色や青系の色が多いです。
準工業地域の割合が多いですね。
川口市北部(外環自動車道より北側)
北部を見てみると、
緑色もしくは色がないエリア
住居系のエリア
市街化調整区域(畑や田んぼ 市街化を抑制する地域)
車を走らせていると緑色の景色が見られます。
参考:川口市都市計画マップ
どんな地域が準工業地域に指定されているのか?
工業系のエリアが多いので少し話しを膨らませてみようと思います。
東京のベットタウンの意味合い強い川口市ですが、
「鋳物」産業で発展してきた街でもあります。
東京に隣接している地域的特性を背景に発展し、
機械・金属などの重工業で、現在では工場数は約3000あり、
埼玉県だけでなくの他県を圧倒しています。
川口市・用途地域別の面積の割合を調べてみると
準工業地域 約 1014.2ha (約18.5%)
工業地域 約 364.8ha (約 6.7%)
工業専用地域 約 30.0ha (約 0.5%)
川口市の約25%のエリアが工業系の用途地域になっています。
①川口駅周辺
開発が進み、工場や倉庫はほとんどありません。
賃貸物件がでたとしても、築年数がかなり経ったものがたまに出てくるぐらい。
②国道122号近辺・荒川沿い
川口元郷駅周辺はエルザタワーをはじめ高層マンションが建ってますが、ここも準工業地域。荒川沿いまでいくと工場街の景色になり、自動車整備工場や鉄工所などが見受けられます。賃貸物件の募集があれば、すぐ決まってしまう場所です。住所でいうと元郷・末広・領家という場所になります。
③南平工業団地
工業団地というだけあって、ここも人気エリア。道路も広くなっているので大型トラックが往来していて、幅広い業種に人気です。首都高速川口線は足立区との県境で大小問わず倉庫・工場物件があるのが特徴。住所でいうと弥平・東領家という場所になります。
④新郷工業団地
ここも工業団地で、工業専用地域(工場以外のほとんどの建物は建てられない=住居がありません)があるのがこのエリアの魅力。新郷インターから都心や東北自動車・外環自動車道へも向かいやすいAランクエリア。住所でいうと新郷・八幡木・本蓮という場所になります。
⑤榛松エリア
草加市との境に位置するエリア。ここの特徴は小ぶりの物件が多いのが特徴。賃料10万円クラスの物件が多いので、自動車整備工場・板金工場などの業種には人気のエリアです。
⑥芝川沿い
ここは住宅が増えて、物件自体が特にすくない。川口駅周辺と同じように賃貸物件がでたとしても、築年数がかなり経ったものがたまに出てくるぐらい。
⑦安行エリア
外環自動車道草加インター近辺は、物流会社・配送センターに人気のエリア。準工業地域というよりは市街化調整区域(原則として建物たてれません)で広い敷地の大型倉庫が多いのが特徴。工場というよりは倉庫をお求めになる方向けのエリアです。
都市計画図をみて、実際に街を車で走ることで
どの用途地域に指定されているのかを確かめてみる面白いと思います。
大体はそれぞれ指定された地域のように街がつくられています。
しかし、住居系の地域なのに倉庫があったり
工業系の地域なのにマンションだらけだったり、
都市計画図とは違うこともあります。
あくまで用途地域は参考
現地を確認して物件を選ぶことが大事になってくると思います。
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