部屋を借りる時にも、倉庫や工場を借りる時にも
必ず、「賃貸借契約書」にサインをして物件を借ります。
読むのが面倒だから適当にサインしたじゃあ遅い。その後トラブルを生む要因になってしまします。
倉庫や工場の契約書は部屋と違うこともあるので、部屋と同じ感覚でいるのは危ないです。
賃貸借契約書で部屋と倉庫・工場の違いを見ていきましょう。
1 契約期間 更新について
部屋の場合、2年契約が多いですが、
倉庫・工場になると3年契約というのもあります。
ポイント1 定期借家契約か普通賃貸借契約か
物件によって契約期間や更新のタイミングは様々。契約期間が満了した際、更新できる場合と出来ない場合があったりもします。
定期借家契約についてはこちらから
定期借家契約の倉庫や工場物件が増えている。
ポイント2 契約期間内の中途解約
もう一つ大事なポイントが契約期間内の中途解約についてです。
部屋だと解約予告は1ヶ月前というのが多いですが、倉庫・工場の場合だと3~6ヶ月前が多いです。
退去や契約期間に関することは、契約を結ぶ前にしっかり契約書を読み、質問してください。
2 設備なのか残置物なのか?
部屋を借りた場合、「エアコンが壊れた」ってなると設備なので、オーナーさん負担で取り替えてくれることが多いですが、倉庫・工場の場合、残置扱いになるので「自分で取り替えてください」と言われます。
この違いについてはこちらの記事から
倉庫を借りる前に理解しよう。「設備」と「残置」の違い
貸し倉庫の契約時の注意点 エアコンが残置物扱いが多い
3 原状回復の確認
これが一番のNO1です。原状回復については必ず確認する事項です。
「原状回復にかかわるすべての費用は借り主負担とする」
みたいな理不尽なことを載せてあったのに気付かずに、サインをしてしまったというのが揉め事で一番多いですね。
こちらの記事も読んでみてくださいね。
賃貸倉庫の契約時の敷金や保証金について
「現状」と「原状」の意味と違い。不動産では「原状回復」です!
倉庫・工場を借りる人は、法人がほとんど。
法務や総務の人が契約書をチェックするので、理不尽な内容の契約書はすぐ見破られてしまいます。
それは大きな会社の話。
小規模の会社や独立する方は自分で確認しなければなりません。
契約を交わす前に把握しておかなければいけないことって意外とあるんです。
トラブルに巻き込まれないためにも、契約書にサインする前に不安や疑問点はすべて明確にしておくことが大事です。
岡本でした。